五行相生の年尺度モデル
「五行相生の年尺度モデル」は、一年という時間の流れを木・火・土・金・水の順に五等分する時間モデルである。 一年360日を五つの時期へ均等に分け、各行が72日を担当すると考える。その核心的機能は「生・長・化・収・蔵」の五字に凝縮される。『黄帝内経』で春・夏・長夏・秋・冬の五季が同時に現れ、長夏が明示される場合、本稿では四象ではなく五行年尺度モデルとして読む。
「生長化收藏」を現代生物学的現象へ対応づけ、動物・植物・魚類にも適用できると考える。夏は火に属し「長」を表し、動物では縄張り行動や社会的活動が強まり衝突しやすい。「化」は重要な転換スイッチで、動的で散逸しやすいエネルギー、たとえば血糖や養分を、デンプン・脂肪・精卵など比較的安定した構造的エネルギーへ転換する段階と捉える。秋は金に属し「収」となり、動植物がエネルギーを蓄え、体重増加へ向かう。冬は水に属し「蔵」となり、その具体例として動物の冬眠を挙げる。 中年以後の養生では、一日の中に「冬」を作り、自分を冷却し、沈潜させることで質の高い睡眠を得る、という尺度横断的応用の例として説明する。