薬物の形体と「形をもって形を察する」
性味だけでなく、薬物の「体」も重要である。ここでいう体には、種子、蔓、皮、核、枝、根、鉱石などの形態と質地が含まれる。これらは装飾的情報ではなく、古人が薬の走向と作用部位を判断する手がかりであった。
核心原理は「形をもって気を察する」に近い。種子類は精気を内蔵し、円く凝集する特徴があるため、ある処方では眼球、精竅、丸い核状部位との象応が論じられる。皮は皮、蔓は絡を通じて伸び広がり気を導き、枝は交通路のように上下内外の気を通す手がかりになる。
九子地黄丸と白内障の例では「子」と眼球の円形構造の象応を示し、葛根では蔓性から下より上へ陰気を導き、太陽経絡を疏通する方向を考える。これは単純な迷信的類比ではなく、形態を気化機能の手がかりとして扱う古典的推理である。