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『内経』病症規則庫と「経をもって経を解く」

『神農本草経』を読み解く最大の難所は、文が短いことだけではなく、その背後に大きな『内経』病症規則庫を必要とする点にある。『素問』『霊枢』には数十篇にわたり症状と病の因果記述があり、それが古人の薬効解釈の武器庫となる。

『内経』病症規則庫と「経をもって経を解く」の図
本草の短い主治を、内経に散在する生理・病理・気化の因果規則と相互検証する。

「経をもって経を解く」とは、後人の自由な想像で経典を説明するのではなく、古典内部にすでに存在する生理・病理・気化規則を相互に検証することである。たとえば「咳論」は五臓六腑の咳を分け、臓腑から症状への規則を作る。これらを因果文として抽出し、本草条文の説明へ使える。

本篇では、『内経』から千九百句余りの症状学・病症学規則を整理できると見積もる。全ての臨床現象を覆うわけではないが、『神農本草経』の一味二十字ほどの短文を解く出発点にはなる。規則がなければ、多くの主治は暗記材料のままである。