司天・在泉の「観覧車」六気輪転モデル
五味の時間・空間二モデルを理解した後、『素問・至真要大論』の五運六気治法行列へ入る。本篇では複雑な六気流転を理解するため、**「時空の観覧車」**という幾何学的比喩を使う。司天、在泉、化於天、司於地の相対位置を一目で把握するための教育モデルである。
三次元的にみると、
司天(Heavenly Governor):観覧車の最上部、頭上の天の気に相当し、上半期の天時を主導する。
在泉(Earthly Ruler):最下部、足下の地の気に相当し、下半期の地気を主導する。
間気の過渡:六気が輪転する中で、司天へ向かう過程を「化於天」、在泉へ向かう過程を「司於地」として捉える。
三陰三陽は六年で一巡し、各気が司天・在泉などの位置を交替する。本篇では、たとえば厥陰風木が司天となる年には上半期の気候に風の偏りが現れるという古典的記述を、この観覧車上の役割変化として可視化する。『至真要大論』の多数の治法条文は、同じ六気でも位置と時段が変われば別の調整式が必要になることを示す、と読む。