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肝胆の風木・謀慮と中正の決断

東方は風を生み、風は木を生み、木は酸を生み、酸は肝を生む。肝は「将軍の官、謀慮これより出づ」とされる。すべての筋は肝に属し、肝は魂を蔵する。卦では震、体では筋、色は蒼、音は角、声は呼、志は怒、変動は握、竅は目、味は酸。液は涙、臭は臊、栄は爪、数は八、穀は麦、畜は鶏、虫は毛、果は李、菜は韭。肝は胆と合し、肺に制約される。肝は風を悪み、悲怒による気逆は肝を傷る。肝病では両脇下痛が下腹へ引き、怒りやすくなることがある。虚すれば目がかすみ、見えにくくなり、耳も聞こえにくくなり、誰かに捕らえられそうな恐れを感じることがある。

胆は「中正の官、決断これより出づ」とされる。「十一臓はみな胆に取る」ともいう。葉天士は、柴胡の軽清・升達によって胆気を伸びやかにし、胆気が条達すれば十一臓もこれに従って宣化すると述べる。

唐容川は、胆汁が多い人は恐れにくく、胆火が盛んな人も恐れにくいと述べる。しかし太過すれば「中」を失って正を失い、無謀になりうる。逆に横逆・不及では怯えが残り、やはり中正を得ない。胆気が剛に偏りすぎず柔に偏りすぎなければ、「中正の官」として状況に応じて決断できる。

経には、胆病ではため息が多く、口が苦く、嘔して古い汁を吐き、心下が落ち着かず、人に捕らえられそうな恐れを感じ、咽中に詰まるような感覚があり、しばしば唾を吐くと記される。