衝任督帯と先天・後天の交会
衝・任・督・帯は、単なる四本の特殊な脈ではない。陳鼎三は、これらを先天と後天を接続する交会構造として理解する。督脈は背を行き、諸陽を統べ、先天に属する。任脈は腹を行き、諸陰を統べ、後天に属する。衝脈は陽明と連なって胞宮に通じ、「後天から先天の腎へ交わる」経路となる。帯脈は腎から出て脾の位置を一周し、「先天から後天の脾へ交わる」経路となる。
したがって四脈の意味は、単にどこを走るかではなく、先天の腎と後天の脾胃、陰と陽、縦方向と環状方向の間に連絡を作る点にある。
『医学探源』原文の現代語訳
Section titled “『医学探源』原文の現代語訳”「衝脈は少腹の内、胞室の中に起こり、臍を挟んで左右を上行し、足陽明の脈と並んで胸中に至って散じ、さらに咽を挟んで上る。任脈は少腹の内、胞室の下に起こり、会陰に出て毛際を上り、臍の中央を通って膻中に至り、喉へ上り、唇をめぐって下唇の承漿穴に終わり、督脈と交わる。督脈は腎中に起こり、下って胞室へ至り、さらに陰器へ絡み、二陰の間から尻へ行き、脊を貫く……最後は人中に終わり、任脈と交わる。帯脈は腎の高さ、十四椎から出て、帯のように全身を一周し、前では胞中へ垂れる。……督は背にあって諸陽を統べ、先天に属する。任は腹にあって諸陰を統べ、後天に属する。衝脈は陽明に連なり胞宮へ通じ、後天から先天の腎へ交わる。帯脈は腎から出て中ほどで脾位を一周し、先天から後天の脾へ交わる。四者は互いに働きを助けるので、詳しく究めなければならない。」