採収時節と天地から受ける稟賦
薬物の品質と採収時節について、本篇では薬物の稟賦が種類だけでなく、どのような天時と地気を完全に経たかにも由来すると考える。採収時機が合わなければ、薬物は本来の気化成熟を終えていない可能性がある。
天の側には春夏秋冬、昼夜陰陽、節気、成熟段階があり、地の側には産地、土壌、湿度、地勢、地方気候がある。薬物を天地の気の結晶とみるなら、適切な時間と地理条件で成形してこそ本性を十分に表す。
麻仁など植物の成長周期を例に、成長段階を十分に経てから採収する必要を論じる。款冬花、夏枯草などの時令命名ともつながり、名称中の春夏秋冬は単なる時間ラベルではなく、薬物の気化過程の一部となる。