張志聡『本草崇原』と稟賦の抽出
張志聡『本草崇原』は、本講後半の重要な実例である。張氏を重視するのは、臨床と著述の双方に長け、長く『内経』を根本として「経をもって経を解く」方法で古聖の本意へ戻ろうとしたからである。
張志聡の薬物解釈は、効能を白話へ言い換えるだけではなく、一味の「稟賦」を抽出する。稟賦とは薬物の最も根本的な天賦方向で、三陰三陽、五行、臓腑、内外層位、清濁昇降などへ戻せることが多い。稟賦をつかめば、原文中の分散した効能を一つにつなげられる。
白朮、甘草、桂枝、黄芩、附子、細辛、葛根、杜仲などを扱い、因果図では緑の節点を『神農本草経』の原文効能、白い節点を張志聡が抽出した『内経』規則として示す。これにより標と本の関係が一目で見える。