附子・細辛と少陰太陽の標本
附子と細辛は、三陰三陽の標本関係の中で理解される。両者は少陰と密接だが、少陰と太陽が表裏・標本として連動することを通じ、外層や太陽病に関わる現象にも影響しうる。
附子は少陰薬として火と陽気の根本へ戻すものとされる一方、少陽の火熱を助け、太陽の標を益する側面も論じられる。細辛は「少陰を本、太陽を標」とする代表的な薬と概括される。風湿痺痛、百節拘攣、頭痛脳痛など一見分散した主治も、少陰本気と太陽標層の連動へ戻せる。
細辛の推理規則の多くは『霊枢・経脈』『素問・痺論』へ追跡できる。古人は「頭痛だから細辛」と単純対応したのではなく、少陰、太陽、経脈、痺阻などの規則から各主治へ推したと考えられる。