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五行の位の主と三陰三陽主気――「先に瀉し、後に補う」時間治法

客気・勝気・復気など変動要素を見た後、本篇は年の中で比較的恒常に大局を保つ「主人」へ戻る。すなわち五行の位の主(五運主運)と三陰三陽主気である。主時段の治法では原文に「補」「瀉」という動詞が明示され、十天干の時間モデルにおける標準補瀉味を直接用いるという整理ができる。

五行の位の主と三陰三陽主気――「先に瀉し、後に補う」時間治法の図
五行の位と三陰三陽の主は、補瀉に加えて前後の順序によって主時段の動的調整を記述する。

さらに主気治法には時間順序がある。「厥陰……先酸後辛」「少陰……先鹹後甘」といった条文を、酸は木の時間瀉位、辛は木の時間補位、鹹は火の時間瀉位、甘は火の時間補位として読む。

したがってこの短い文は単なる薬味一覧ではなく、先に瀉位で偏りを処理し、後に補位で正気を守るという時間的戦術を示す可能性がある。ここでは「何味を使うか」だけでなく「どの順序で使うか」が治法の一部となる。