コンテンツにスキップ

専・勝・兼・並・通・和――気と気が出会う六つの基本関係

九気は「気がどの変化段階にあるか」を答える。

しかし二経、二舍、正邪の気が出会えば、もう一つの問いが必要になる。互いにどんな関係なのか。

『扁鵲鏡経』は重要な対照を示す。

太過なら気専、有余なら気勝、不足なら気兼、不及なら気並、相通なら気会、気和なら令和。

八舍表で大量に使われるのは「専・勝・兼・並・和」である。

「勝」は臓腑でも邪気でもなく、一方が他方より優勢な関係を表す。

「兼」「並」も単純な虚実形容ではなく、気量条件の違いによって二つの系が異なる仕方で共存・牽連する関係である。

これらは気交の関係演算子として理解できる。同じ二経が出会っても相対盛衰により、和、兼、並、勝、専へ関係が変わる。

本文が与える条件は異なる。

  • 太過 → 専。
  • 有余 → 勝。

「専」は通常の「勝」より、一方が高度に占有・独占する状態に近い。

同様に、

  • 不足 → 兼。
  • 不及 → 並。

弱い側にも細分があり、すべてを一語「虚」でまとめない。

相通なら気会、気和なら令和。

相通できることは会合できるという意味だが、本当に「和」していることは、会合後の関係が適切であることを表す。

接続されていることと、協調が正常であることは別である。

八舍表では経名と関係詞を一緒に読む

Section titled “八舍表では経名と関係詞を一緒に読む”

「右手少陰兼左足太陰」と「左手厥陰勝左足太陰」では、同じ足太陰が関わっても関係演算子が違うため、気化意味は異なる。

どの経とどの経が組むかだけでなく、専・勝・兼・並・和という関係軸を保存しなければならない。

病理も関係変化として展開する

Section titled “病理も関係変化として展開する”

続く本文は六経の「太過不及、専勝兼並、盛衰往復、糾纏遅速」が経絡滲灌諸節から生じるとする。

病は「ある場所が多い/少ない」だけでなく、その多寡が二系統の結合様式をどう変えたかという動的関係問題になる。

次篇では時間軸を戻し、一つの舍に稟受・由行・差移という三層の音が同時にあることを見る。