探源図解と天地人の気化総図
陳鼎三先輩が整理した天地人気化の総図は、中心から外側へ次のように読むことができる。各環の詳細要素はここでは省略し、時空篇を参照されたい。
中心円核(第0層)|太極・中気の枢軸
太極の陰陽魚(清昇濁降)と中央の戊己土(脾胃化生の枢軸)。
第1環|四象五行層
四象には黒白の点が含まれ、陰中の陽、陽中の陰を示す。五行は四方と中央・転換を含む構造として置かれる。
第2環|先天八卦層
主として天地の対待関係を表す。
第3環|後天八卦層
主として流行・生化を表す。
第4環|二十四宮方位層
十二地支、八天干、四維卦を組み合わせた二十四山方位。
第5環|四方・四季気候層
四時の生・長・化・収・蔵の規則。
第6環|二十四節気層
第7環|六気主時層
第8環(最外層)|六経・臓腑主令層
厥陰=肝胆、少陰=心小腸、少陽=三焦心包、太陰=脾胃、陽明=肺大腸、太陽=腎膀胱。
この図を使うときには、いくつか注意点がある。
二十四山方位は風水でよく使われるが、極域を適切な傾斜から俯瞰すると、地球の二十四の経度区分を二十四山の境界になぞらえることができる。この研究枠組みでは、これを三陰三陽・十二地支と同じ大きな系列の一部として扱う。時空変換では、一時辰を二つの時区に相当する経度区分へ対応させる考え方を用いる。
生長化収蔵は機能的な段階であり、年尺度で五季(長夏を含む)へ対応させることだけに限定されない。より小さな時間尺度でも同じ機能循環を考えることができる。たとえば『扁鵲鏡経』には肺循環に関して次のような記述がある。
天気は肺に通じて帰し、蔵と帰が気交し、臓真は肺に高まり、肺は百気を朝し、清を吸い濁を呼する。
ここで生長化収蔵の対象となる「天気」は、暫定的には吸入される大気、たとえば酸素の参与を含む機能循環として理解することもできる。同じ発想を拡張すれば、人体の重要な資源である血・精・津液にも、類似の循環構造がある可能性を考えられる。
二十四節気と六気主時はいずれも、主として地球が太陽を回る黄道面に関係する。しかし六気主時のモデルは、より広い尺度へ展開される。十二年を一輪とすると司天、十二か月を一輪とすると命理上の月柱として扱われる場合があり(単純な旧暦月とは異なる点に注意)、十二時を一輪とすると時辰となる。
最外層の六経臓腑主令では、臓が対になる腑を率いる。表裏一組の経絡は、その臓腑間で気を輸送・交換する高速道路のように見ることができる。たとえば足太陰・足陽明は脾胃の一組をつなぐため、『霊枢・経脈』で他方の臓腑へ「絡」すると記される。
また六経臓腑主令の順序は、五運六気における主気の順序でもある。本研究ではさらに、その順序と左右の寸関尺をメビウス環状に巡る配置との対応も検討している。