五行相剋と洛書の一筆描きモデル
五行の動的相互作用では、「相生」と「相剋」はしばしば同じ図に描かれる。しかし相剋は病の伝変や制約秩序に大きく関わるため、本稿では独立して扱い、「五行相剋・洛書一筆描きモデル」と呼ぶ。洛書の数理と空間的な相剋秩序を接続するモデルである。 五行相剋、すなわち水剋火、火剋金、金剋木、木剋土、土剋水は、システムの生態的均衡を保つ負のフィードバック機構として捉えられる。この相剋の連鎖を、古代中国の洛書九宮の数配置へ重ね合わせる。 五行の「生数」と「成数」を五行に応じた位置へ置き、洛書の九宮格へ配置する。そこで「一筆描き(Single-Stroke Drawing)」として、北方の水(1,6)から始めると、次は水が剋す火、すなわち南方の火(2,7)へ進み、次に火が剋す金である西方の金(4,9)、さらに金が剋す木である東方の木(3,8)、木が剋す中央の土(5,10)へ進み、最後に北方の水へ戻るという軌跡が得られる。