白朮の脾土補益と標本の階層
白朮はよく知られた補脾薬だが、「中焦を補う」「苦で湿を燥す」と言うだけでは、『神農本草経』と『内経』規則における標本関係を十分に捉えられない。
白朮の根本稟賦は脾土を補益することへ帰せる。脾は肌肉と四肢を主り、土は中焦と運化を統べる。脾土が補われると、風寒湿痺、痙、汗出、四肢の問題、肌肉と皮膚の気の外通など、表面上ばらばらな効能を脾土と肌肉の層位から説明できる。
因果図で「脾は四肢を主る」「肌肉の気は外へ皮膚に通じる」「肝が脾を補う」などの内経規則を入れなければ、白朮の主治は右側の効能一覧に散るだけである。白い規則節点によって、緑の原文効能が同じ「本」へ引き戻される。