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六気の「客」における治法構造

『至真要大論』の「六気之客」は、ある気がすでに勝った場面でも、勝後に復した場面でもない。六気が客気として主位へ加臨するとき、主客関係の中で補・瀉・後続機能をどう置くかを扱う。

六気の「客」における治法構造の図
六気之客では補客味・瀉客味をまず提示し、実際の選択は主客の勝負で決める。

形式化で最も明瞭なのは、「某気之客」の第一列に並ぶ味は客気自身を補う味、第二列は客気自身を瀉す味だという点である。

厥陰木客は辛補・酸瀉、少陰火客は鹹補・甘瀉、太陰土客は甘補・苦瀉、少陽相火は少陰と同じく鹹補・甘瀉、陽明金客は酸補・辛瀉、太陽水客は苦補・鹹瀉となり、六組6/6が五行補瀉正味表に対応する。

したがって「厥陰之客、以辛補之、以酸写之」を、辛が常に君味、酸が常に臣味だと読むべきではない。むしろこれは客気補瀉辞書である。客気が不足して主気に圧されるなら補味、客気が太過して主位を圧すなら瀉味を使う。臨床判断はまず主客の勝負を読む。

一般の勝復と異なり、客主には「勝而無復」「主勝逆、客勝従」「有余折之、不足補之、必安其主客」といった独自枠組みがあるため、一般の「有勝必復」をそのまま適用できない。

最小構造は、

客気加臨主位 → 第一列=補客味 → 第二列=瀉客味 → 実際の補瀉は主勝・客勝で決める。

客勝:瀉客 + 補主。

主勝:瀉主 + 補客。

主客平:主客関係による追加介入をしない。

後段の「甘以緩之」「鹹以収之」「鹹以軟之」「苦以泄之」「苦以堅之、辛以潤之」などは、補瀉の後に気化方向を指定する末尾機能演算子として読む。