水火の徴候と上下左右の経路
『内経』の水火に関する二句は、『黄帝外経』の「陰陽顛倒篇」「水火昇降篇」「水火各臓篇」「水火相摂篇」でも展開されている。
中心となるのは、水火互根と、命門における真陰・真陽の相互保持である。「水火各臓篇」は「水と火は二物ではない。分ければ水火となり、合わせれば一気となる」と強調する。
『外経微言』が特に明確にしたのは、水火 × 上下昇降 × 通路という構造である。
水火徴兆のさらに深い意味は、『素問・六微旨大論』の標・本・中気の構造へ置いて考える必要がある。『内経』は六気から三組の安定した共役軸を抽象化している。
- 太陽寒水 ↔ 少陰君火
- 陽明燥金 ↔ 太陰湿土
- 厥陰風木 ↔ 少陽相火
したがって水火徴兆を具体化すると、太陽寒水の中に少陰君火が見え、少陰君火の中に太陽寒水が見える、という相互内在になる。
「左右は陰陽の道路である」は『素問・陰陽応象大論』に出され、その後『素問・天元紀大論』では、左右が五運六気と上下相召の大きな枠組みへ置かれる。『素問・五運行大論』はさらに次のように述べる。
「上にあるものは右へ行き、下にあるものは左へ行く。左右は周天して、余りを経てまた会する。」
したがってこの左右の道路は、三陰三陽が司天・在泉として順番に位置を占めるとき、天地の間に描く軌道――本プロジェクトで便宜的に「観覧車」にたとえている経路――として理解できる。左右間気の存在は、この構造をさらに直接的に示している。